徹底比較!ハイブリッドチェスト(HGシリーズvsフィッツユニット)

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今回はアイリスオーヤマのHGシリーズの「ロングチェスト」「ウッドトップチェスト」、天馬の「フィッツ・ユニットケース」「フィッツ・プラス」を徹底比較しちゃいます!

どちらも旧来からあるポリプロピレン製の引出式衣装ケースまたはチェストと比べるとかなり値段が高く感じられます。その理由は、より頑丈で、より引出の出し入れがスムーズに改良されているからです。

触ってみて、使ってみれば、その良さはすぐに分かるのですが、それでも高く感じます。なにしろ、例えば天馬のフィッツ・ユニットケースを例にとると、ホームセンターで販売されている普及品の引出式衣装ケースと比べると2倍以上も高いですからね~。

そんなわけで今回は、「本当にそれだけの価値があるの?」、「アイリスオーヤマと天馬、どちらオススメ?」という疑問にお答えします!

※この記事は2015年6月24日時点の情報に基づいています(2023年10月31日更新)

今回比較する商品

アイリスオーヤマ/HGシリーズ

HGシリーズの1段タイプは廃番になりました

天馬/フィッツユニット&フィッツプラス

【比較1】引出しの開閉

従来のポリプロピレン製の引出式衣装ケースやチェストと比較してもっとも顕著なのは引出のスムーズさです。

アイリスオーヤマのHGシリーズには金属製スライドレールがついています。従来品はレールというものがなく、一般的にポリプロピレン製の引出とスチロール樹脂の外箱の摩擦が大きくて、衣類などを詰め込むと結構重く感じられたのですが、金属製スライドレールのおかげでかなり軽く引出を引くことが出来ます。このポリプロピレンとスチールの組み合わせがハイブリッド・チェストの流行の始まりです。

↓HGチェストの金属製スライドレール

天馬のフィッツプラスやフィッツユニットケースには金属製レールはついていないものの、引出内箱と外箱の接点を最小限にすることで製造元比較で従来品の1/7の軽さで引き出せるようになっています。

↓フィッツユニットの引出し

アイリス、天馬ともに、引出の軽さと来たら本当に軽い力で引出しをポンっと押すだけで引出が自動的に外箱に収まるような感覚です。出しやすいは戻しやすい…これは収納の基本中の基本。だから高いお金を払う価値があるんですね。

ついでに、天馬のフィッツ・プラスには、引出ロック機構がついていますので、地震などの際の引出の飛び出しを防ぐことが可能です。幼児のいる家庭でも少し安心できますね。

↓フィッツプラスは引出しロック付き

【比較2】頑丈さ

従来のポリプロピレン製の引出式衣装ケースやチェストの天板にモノを置いて、引出やチェストの天板がたわんでしまい、引出の開閉がスムーズにいかなくなってしまった経験は無いでしょうか?天馬のフィッツ・ユニットはそれを解決する対策がされています。

天馬のフィッツ・ユニットケースの天板には、周囲にアルミ補強枠が入っており、もちろんメーカーは天板の上に重いモノを置くことを推奨はしていないのですが、結構丈夫に出来ています(天板耐荷重5kg)。

↓フィッツユニットの天板アルミ補強板

ちなみに、アイリスオーヤマのHGロングチェスト(廃番)にはアルミ補強枠のような構造はありません。また、HGウッドトップチェストとフィッツプラスは天板がMDF化粧合板なので頑丈です。

またちなみに、基本的にアイリスのHGや天馬のフィッツユニットなどは従来品に比べて頑丈なのですが、収納マンがお客様宅で見てきた経験上、HGシリーズはロングチェスト、ウッドトップチェストともに引出前板が外れて壊れているのを幾度となく見てきました。一方で、天馬のフィッツユニットケースやフィッツプラスではそういった事例がないので、天馬の方が頑丈なのかもしれません。

2023/10/31追記:先日、フィッツユニットを追加で購入したところ、引出前板が外れていました。その可能性があるとの説明書が同梱されていたので、組立工程が変わったのかもしれません。しかしながら、ハメてしまえば外れることはないです。

【比較3】前倒れ防止

アイリスオーヤマのHGロングチェスト(廃番)には、引出を引き出した時に衣装ケース本体が前に倒れるのを防止するためのストッパーが本体後ろ側に取り付けられます(付属品)。

同様の機能は、天馬のフィッツ・ユニットケースにもあります。

↓フィッツユニットの前倒れ防止パーツ

HGウッドトップチェスト、フィッツプラスは、そもそも多段式の一体型チェストなので、前倒れ防止機能はついていません。

【比較4】キャスター

アイリスオーヤマのHGロングチェスト(廃番)には別売のキャスターを取りつけることが出来ます。他方でHGウッドトップチェストにはもともとキャスターがついていたのですが、諸般の事情により、キャスター無し、しかもオプションでの取り付けも不可能になりました(奥行55cmタイプと75cmタイプの多段タイプにはキャスターが付いています)。

↓HGロングチェスト4段

その点、天馬のフィッツユニットケース、フィッツプラスともに、別売のストッパー付きのキャスターが取り付け可能です。アイリスオーヤマもストッパー付きにしておけば良かったんですけどね~…。

↓フィッツシリーズはキャスター取付可能

ちなみに、押入れやクローゼットに引出式衣装ケースを置く場合も、部屋の隅にチェストを置く場合も、キャスターが付いていると、特に掃除や衣替えの時などは非常に便利です。ただし、幼児がいる場合は、転倒の危険性は考慮しておかなければなりません。

【比較5】拡張性

アイリスオーヤマのHGシリーズ、天馬のフィッツ・シリーズともに、メーカー製だけあって信頼感があり、定番商品だけあって拡張性も高められています。

まずアイリスオーヤマのHGウッドトップチェストは、引出の段を一段追加したり、逆に減らしたりすることが可能です(同じ幅の1段タイプなどを追加購入してセットする)。

2023/10/31追記:現在はHGウッドトップチェストの1段タイプは販売されていません。また、分解&連結可能という点についても現在は案内されていません。物理的には可能と思われるものの、基本的にはハメ殺しなので分解時に損傷リスクがあるのでしょう。

対して天馬のフィッツ・プラスは、引出しの追加や取り外しは出来ませんが、フィッツユニットケースの場合は隙間を有効活用したり、活用の幅を広げるための棚板などのオプションがあります。

↓フィッツユニットの専用棚

【比較6】サイズバリエーション

収納はスペースに合わせるものではなく、何を入れたいか、そしてその前にどうしたら自分が使いやすいかを考えることが第一ですが、とはいえサイズも重要です。少なくとも、バリエーションが多い方が選択の幅が広がりますからね。

ご覧いただいたらお分かりの通り、アイリスオーヤマの方が圧倒的にサイズバリエーションは多いです。ただ、アイリスオーヤマの場合は、幅のバリエーションは天馬よりも多いものの、クローゼット用や押入用までもが多段セットになっているだけで、引出の深さに関しては天馬の方が実質的なバリエーションが多く(深さ18cmタイプがあるだけですが)、入れたい衣類に合わせることを考えると、天馬の方が使い勝手は良いように思います。

2023/10/31追記:現在はHGロングチェストがほとんど廃番になり、むしろフィッツのほうがラインナップが豊富です。ただし、アイリスオーヤマはHGチェストの派生商品や、もう少し価格が安い「MGチェスト」シリーズを増やしています。

【比較7】デザイン

HGチェスト フィッツプラス

デザインの良し悪しは好みの問題ですが、個人的には天馬の方がオシャレっぽいと思います。アイリスオーヤマのHGウッドトップチェストは側面がラダー状になっており、見た目が悪く、ホコリが溜まりやすいというデメリットも生みます。対して天馬のフィッツプラスは側面がフラットでスッキリとしており、ホコリも溜まりません。ただ多少、圧迫感はキツくなります。

あと、アイリスオーヤマのHGロングチェストは真っ白でノッペリとした感じですが、天馬のフィッツユニットケースは引出前板が半透明でスッキリしています。現在は中身が見えないホワイト色もあります。

2023/10/31追記:チェストタイプについては現在は両社ともデザインに工夫を凝らしたものがたくさんあります。

【比較8】価格

最後に価格の比較を。残念ながら1段タイプのHGロングチェストは廃番になってしまったので、フィッツユニットケースとの比較はできません。

チェストタイプについて比較すると、アイリスオーヤマの「ウッドトップチェスト5段HG-555」をアイリスプラザで購入した場合は7,980円、楽天市場で最安値で購入した場合は税込8,780円、天馬の「フィッツプラス 5段 F5505」をテンマフィッツワールドで購入した場合は17,800円となっており、フィッツプラスのほうが約2倍も高価です。

これだけ価格差があると、いくらフィッツプラスが良くてもHGチェストにしようか…と思う人もいるでしょうね。

まとめ

結論。かなり偏った意見でまとめちゃいますが、天馬のフィッツシリーズは高い。非常に高い。けれどモノは総合的に見て、天馬の方がかなり良いと思います。今までは収納マン自身もそれほど明確に思ったことは無いのですが、改めて比較検討してみると、そんな感じです。

独断と偏見満載で書きましたので(笑)、今回の比較がどこまで皆さんの参考になったか分かりませんが、ズバリ、コスト重視派はアイリスオーヤマで、品質重視派は天馬でほぼ間違いないんじゃないでしょうか。

それともう一つ補足。収納マンは普段お客様のお宅で引出式衣装ケースを追加購入する場合、予算の制限が厳しくなければ、また以前から使用している従来品の引出式衣装ケースの追加などの制限がなければ、基本的には極力、こういった商品(正確には基本的にはFitsユニット)をオススメするようにしています。

確かに、引出式衣装ケースとしては高く感じますが、10~20年前に主流だった外箱がスチール製で引出しが樹脂製の衣装ケースと比べたら別にそんなに高いわけでもないし、逆にここ10年ほど主流だったポリプロピレン製の引出式衣装ケースが安いだけの粗悪品と言うことも出来るからです。まあそんな歴史を紐解くまでもなく、値段に見合った価値は十分にあると思います。

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