10.徹底比較!壁面収納家具

壁面収納家具の購入で失敗しないためにはまず「プロが教える!壁面収納家具の選び方」をチェック!そしてそれを踏まえたら今度はどんな商品があるのかを知るべし!そうすればきっと、あなたにピッタリな壁面収納家具を見つけることが出来るでしょう。

壁面収納家具 主要商品 価格・仕様 比較表

Cocoro(ココロ)

  • メーカー:すえ木工
  • 価格目安(千円):230~263
  • 高さ(mm):本体1780、全体2300~2590
  • 奥行(mm):320、420
  • 梁対応:×
  • サイズオーダー:上置き、フィラーBOX、幅調整扉
  • カラー:ホワイト、ナチュラル、ブラウン

KD(ケイディー)

  • メーカー:パモウナ
  • 価格目安(千円):285
  • 高さ(mm):本体1716、全体1796~2610
  • 奥行(mm):314、TV台445
  • 梁対応:○
  • サイズオーダー:上置き、フィラー
  • カラー:パールホワイト、カカオチェリー

choice(チョイス)

  • メーカー:ライジング
  • 価格目安(千円):260~295
  • 高さ(mm):本体1800、全体2060~2700
  • 奥行(mm):338、438
  • 梁対応:○
  • サイズオーダー:上置き、本体幅
  • カラー:ホワイト、ナチュラル、ダークブラウン

LIFE(ライフ)

  • メーカー:ライジング
  • 価格目安(千円):296~342
  • 高さ(mm):本体1800、全体2060~2700
  • 奥行(mm):338、438
  • 梁対応:○
  • サイズオーダー:上置き
  • カラー:スーパーホワイト、ナチュラル、ウォールナット

SW(エスダブリュー)

  • メーカー:パモウナ
  • 価格目安(千円):297~357
  • 高さ(mm):本体1734、全体2034~2628
  • 奥行(mm):442
  • 梁対応:○
  • サイズオーダー:上置き、サイドフィラー、サイドキャビネット
  • カラー:パールホワイト、ホワイトオーク、ショコラエルム

new Terios200(ニューテリオス200)

  • メーカー:ライジング
  • 価格目安(千円):295~359
  • 高さ(mm):本体2000、全体2260~2590
  • 奥行(mm):338、438
  • 梁対応:○
  • サイズオーダー:上置き
  • カラー:スーパーホワイト、ナチュラル、ダークブラウン

MG(エムジー)

  • メーカー:すえ木工
  • 価格目安(千円):253~431
  • 高さ(mm):本体1800、全体2000~2680
  • 奥行(mm):465
  • 梁対応:○
  • サイズオーダー:上置き、フィラーBOX、幅調整扉
  • カラー:鏡面ホワイト、木目ホワイト、ダークブラウン

PIANO(ピアノ)

  • メーカー:すえ木工
  • 価格目安(千円):348~434
  • 高さ(mm):本体1650、全体1870~2570
  • 奥行(mm):470
  • 梁対応:○
  • サイズオーダー:上置き、フィラーBOX、サイドドアー
  • カラー:ミルク、バニラ、チャイ、ショコラ

cross(クロス)

  • メーカー:堀田木工所
  • 価格目安(千円):306~441
  • 高さ(mm):本体1800、全体2100~2550
  • 奥行(mm):340、470、TV台500
  • 梁対応:○
  • サイズオーダー:上置き、本体幅
  • カラー:ナチュラル、ウォールナット

Miel(ミール)

  • メーカー:すえ木工
  • 価格目安(千円):359~449
  • 高さ(mm):本体1650、全体1850~2550
  • 奥行(mm):415
  • 梁対応:○
  • サイズオーダー:上置き、フィラーBOX、幅調整扉
  • カラー:ラテ、モカ、キャラメル

MATERIA(マテリア)

  • メーカー:すえ木工
  • 価格目安(千円):386~583
  • 高さ(mm):本体1650、全体1870~2570
  • 奥行(mm):470
  • 梁対応:○
  • サイズオーダー:上置き、フィラーBOX、サイドドアー
  • カラー:鏡面ホワイト、ホワイトオーク、ウォールナット

CUBIOS(キュビオス)

  • メーカー:パナソニック
  • 価格目安(千円):300~600
  • 高さ(mm):自由自在
  • 奥行(mm):300、450
  • 梁対応:○
  • サイズオーダー:フィラー
  • カラー:多色

 

  • すべて、価格の単位は千円、寸法の単位はmm(ミリメートル)です
  • 価格の目安は、幅2700mm、高さ2450mm程度のスペースに、40型TVを置く場合を想定
  • 価格の目安は、基本的に定価ではなく実売価で表示
  • 価格の目安は、基本的にサイズオーダーではなく既製品を使用した場合で算出
  • 一部を除き、価格には、配送料、設置料、施工料、オプション加工料などは含んでおりません
  • 情報はすべて2011年3月現在のものです(2012年10月一部修正)

壁面収納家具 主要商品 詳細説明

Cocoro/ココロ (すえ木工)

低価格なのにバリエーション豊富、品質もなかなかのもの

梁対応ではありませんが、それ以外に目を向ければラインナップが十分で、上置き、フィラーBOX、幅調整扉がサイズオーダー可能なので置きたい寸法に合わせて設置できるので必要十分。しかもこのアイテムは、すえ木工という中堅家具メーカー。もともとナチュラル系の木目調の食器棚などが得意のメーカーで、品質的には十分。

正直、すえ木工がこの価格帯でこれだけの商品を出してきたことは驚きです。ひょっとしたら収納マンが見落としている何かがあるんじゃないかと思うくらいですが、低予算ならなかなかオススメできるアイテムです。

商品の詳細(販売店のページ)

KD/ケイディー(パモウナ)

あのパモウナがこの価格!?でもちょっと難しい商品・・・

パモウナは食器棚を中心にハイクラスの箱物家具を製造しているメーカーですが、最近は比較的リーズナブルな価格のものもありますね。基本的に品質は良いです。

ただこれはやや難点があって、基本的に据え置き型家具を上や横に拡張する感じで、ラインナップも少ないです。

なおパモウナの場合は、梁に対しては上置きの梁除けカットではなく、フィラーのサイズオーダーで対応。突っ張り式でもありません。ちなみに、2011年3月にこちらのページを作成した当時は上置き2段重ねというスゴ技もできたのですが、現在ではそれは無理のようです。

商品の詳細(販売店のページ)

choice/チョイス (ライジング)

ラインナップが豊富で本体幅サイズオーダーも可能

デスクや窓下用カウンターもあって、奥行も2タイプあるなど、ラインナップが豊富で、さらに幅200~450mmでサイズオーダーできるキャビネットもあり、サイズの問題で悩む必要がない商品です。使い勝手の面を考えても「チョイス」しやすいですね。

また、ちゃんと低ホルムアルデヒド(F☆☆☆☆)商品ですので安心です。

このメーカーの品質については見たことがないので何とも言えませんが、仕様を見る限りは可もなく不可もなくといったところだと思います。板見本が取り寄せ出来るので、そのへんは安心ですね。

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LIFE/ライフ (ライジング)

側面コード孔から本体内に配線をスッキリ収納

「new flat(ニューフラット)」というシリーズの後継モデルでラインナップが豊富。さらに本体側面にコード孔があるため、配線をスッキリ隠してしまえるというのが特徴。なお洋服収納は「LIFE/ライフ・ワードローブ」 という別ラインになった模様です。

また、ちゃんと低ホルムアルデヒド(F☆☆☆☆)商品ですので安心です。

このメーカーの品質については見たことがないので何とも言えませんが、仕様を見る限りは可もなく不可もなくといったところだと思います。板見本が取り寄せ出来るので、そのへんは安心ですね。

商品の詳細(販売店のページ)

SW/エスダブリュー(パモウナ)

上質な据え置き型壁面収納家具をお望みならコレで決まり

パモウナは食器棚を中心にハイクラスの箱物家具を製造しているメーカー。その割りにこれはそれほど高くないと感じるかもしれませんが、天井と上置きの取り合わせに設置するフィラーなどオプションを取り付けるとまあまあの金額になります。

なおパモウナの場合は、梁に対しては上置きの梁除けカットではなく、フィラーのサイズオーダーで対応。突っ張り式でもありません。

ちなみに、このSWシリーズは同社KUシリーズの後継モデルであり、またCAシリーズとはTVボードの収納部のデザイン以外は基本的に同じだそうです(同カラー、同サイズ、連結可能)。

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new Terios200/ニューテリオス200 (ライジング)

本体高さ2000mmで重厚感のある印象

同じ壁面収納家具でも本体高さが高くなると存在感が増しますし、棚板の可動範囲が広がるなど、収納面でもメリットが出る場合があります(一概には言えませんが)。特にこちらの商品は引出をかなり多めに設けることが出来るので、洋服や小物の収納には便利です。

ちなみに旧テリオス200との違いは、奥行338mmの薄型タイプなどラインナップが増え、また表面材の仕様が良くなったことなどです。

このメーカーの品質については見たことがないので何とも言えませんが、仕様を見る限りは可もなく不可もなくといったところだと思います。板見本が取り寄せ出来るので、そのへんは安心ですね。

商品の詳細(販売店のページ)

MG/エムジー (すえ木工)

上質感があって、幅ピッタリ、側面コード孔で配線スッキリ

オプションでダウンライトが取り付けられたり、TVボード用化粧枠や化粧用サイドパネルがあったりと、かなり上質感を引き出せるように配慮されています。また幅調整扉を加えれば、見た目もスッキリ、フロアワイパーや掃除機などを収納するのにも便利です。

側面には配線用コード孔が設けられているので配線もスッキリ(期間限定?)。

カウンタータイプもあるので組合せが色々選べますね。

すえ木工は箱物家具メーカーとして定評があり、低ホルムアルデヒド(F☆☆☆☆)商品ですし、安心して使えると思います。

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PIANO/ピアノ (すえ木工)

今どきピアノ型は流行りませんが、実は一番使いやすい

ピアノっていうのは家具業界では食器棚で腰高部分から上側の奥行が薄く、下側は厚みのある形状のことで、文字通りピアノのような形から命名されていますが、このアイテムもそういう意味で名付けられたんでしょう。デザイン的には流行りませんが、上部は奥行が浅いために圧迫感が少なく、また本なども収納しやすい一方で、下台は引出などの奥行を十分確保できるので使い勝手は良いです。大型本やAV機器の収納にも便利ですね。

すえ木工がこのアイテムだけ4色展開していることからもかなり売れ筋のアイテムであることが推測できます。

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cross/クロス (堀田木工所)

以前より機能性アップ、ただし価格もアップでメリット少なく

2011年3月にこのページを作成した当時は低価格帯で、しかも中堅家具メーカーの堀田木工所の商品とあってオススメしていたんですが、梁対応などで進化した部分もあったり、奥行が2パターンになったりで、商品構成が変わるとともに価格設定も変ったようで、どうにもこうにも今となっては非常に割高感を感じます。「なんでプリント化粧板で、堀田ごときにこんな高いの?わやじゃ。」って思いますね。

デザインもハッキリ言ってダサく、薄型テレビが完全に普及した時代にこんなに奥行の深いTVボードが要るはずもなく、ハッキリ言ってあまりオススメできない商品です。

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Miel/ミール (すえ木工)

女性らしいフェミニンな印象の壁面収納家具

本体高さ1650mmと低く、デザイン的にも一般的な壁面収納家具とは異なり、圧迫感を感じさせないのが特徴。幅調整扉が用意されていてピッタリ収まり、側面には配線用コード孔が設けられているので配線もスッキリ。テレビの高さが変えられるというのも一つの特徴。プッシュ式のつまみというのも不便ですが安全ではあります。

ただ、ラインナップが少なく、棚ばかりで引出が用意されていないという点では使い勝手に少々疑問が。

すえ木工は箱物家具メーカーとして定評があり、低ホルムアルデヒド(F☆☆☆☆)商品ですし、安心して使えると思います。

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MATERIA/マテリア (すえ木工)

私が家具店の店員ならとりあえずはこれをオススメするかな?

こちらのアイテムが他のアイテムと一番異なっている点は、他がすべての表面材がプリント化粧板なのに対してこれは天然木(突板)を採用している点です。ぱっと見た目には素人では分かりにくいですが、やはり天然物と人工的なものでは玄人目にはまったく違います。しかも高級感を演出するオプションが豊富で、全体的にラグジュアリー感があります。

ただまあ、あえて難を付けるとすれば、写真を見る限りあんまり良い木材を使っていない。木の種類を明示していない点も怪しい。本来、すえ木工は天然木の箱物は上手なはずなんですけどね。

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CUBIOS/キュビオス(パナソニック)

取付工事が必要で高いが、それ以上に満足度は高いはず

本体価格は割引が期待できるのでそれほど高くはないのですが、場合によっては壁を作り直さないといけないこともあって取付工事費が高くつくケースもあります。

反面、設計の自由度が高く、組合せもカラーも豊富で、今回比較した他の商品では出来ないレイアウトも実現できます(⇒設計シミュレーション)。もちろん品質も使い勝手も良いです。特に配線のことは十二分に考えられています。家電メーカーならではですね。

ちなみにキュビオスは収納マンもプロモーションをお手伝いさせてもらってます(⇒YouTube映像)。

商品の詳細(販売店のページ)

まとめ

つまるところどれが良いかというのは、さすがの収納&家具のプロの収納マンでも言うことは出来ません。一般的にはまず予算ありきでしょうし、何をどれくらいどのように置きたいかにもよりますし、デザインの好みにもよるからです。

しかも今回取り上げた壁面収納家具以外にもたくさん同様の商品はあります。実際、この手の商品は以前まではほとんど家具店に置いておらず、収納マンもディノス、ベルメゾン、生活雑貨(スクロールショップ=旧・ムトウ) 、セシール、ニッセン、ベルーナ などのいわゆるカタログ通販に頼ってました。でもその当時の壁面収納家具というのは本当にお粗末なものが多く、本当にカラーボックスに扉が付いたような程度でした。

しかし時間の経過とともにカタログ通販の商品も良くなり、それまで静観していた家具メーカーも商品を開発し出したんですね。ですから本当にここ数年の話なんです。そもそもの話で言えば、壁面収納家具の定義すらハッキリしないのですから。

そんなわけで、これからもどんどん壁面収納家具というジャンルの商品は増えるとも思いますし、機能や品質も改善され、選択肢は広がると思います。しかし根本的なところはずっと変わらないと思います。

「収納家具を買って根本的な収納の問題が解決することはない」

収納の根本的な問題を解決するには、考え方、モノとの付き合い方を見直すしかありません。それさえ忘れなければ、今すぐにでも良い選択が出来ると思います。

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